さよならを・・

さよならを言わないといけない人が心にいる

ずっといる


あれから随分
時間が経ったけれど
彼はまだ住んでいて
彼は私をまだ見つめてる気がする


驕りかもしれない

だけど彼は私の中にいる


大丈夫だよ
何があっても大丈夫だよ
君は大丈夫だよ

その彼の言葉が何年も何年も耳から離れなくて
彼の優しい声が幾度も胸をついたけど
そろそろ彼を卒業しなきゃと思った。

彼は私の宝物
ずっとこれからも宝物
だけど私には今があるから

私には生きてる場所がある
私には隣にいる人がいる

卒業なんて無理してするものじゃないと思ったけれど
やっぱり必要だと思ったのは
今となりにいる人は彼じゃないから。



私は彼をずっと愛すると思った。
変わらない。

でも彼はここにもどこにも思い出の中にしかいないから。
彼は生まれ変わってしまっているから

きっと



私が今となりにいる人を彼以上に思うことが
彼のためでも今となりにいる人の為だと思うから。

わたしが今愛している人が誰か
それはとなりにいる人だから。

思い出の彼をしばらく封印しようと決めた。
これがずっとならいいのにな。。。